五月四日。友人の誘ひで、弘明寺といふ所に温泉につかりに行つてゐました。サウナに入り、歸りにお酒も飮み、大滿足の一日でした。
五月六日。背廣を着て文學フリマへ。正かな同人誌をいろいろと買ひ込んで來ました。この手のイベントは今迄行つたことがなかつたし、僕は人混みが苦手なので少々不安でしたが、行つてみると會場は和やかな雰圍氣だつたので安心しました。會場では歌人の方にも何人かお會ひしました。
文學フリマは東京モノレール流通センター驛すぐ近くの會場で開催されました。そこへ行く爲に僕は、南武線で鹿島田ー歩いて横須賀線の新川崎へー西大井で降りて大井町驛へーりんかい線で天王洲アイルへ、モノレールに乘り換へ流通センター、といふルートをとりました。しかしこれは、特に西大井から大井町迄が案外遠く、疲れる爲、あまりお勸め出來ません。
五月十二日。この日「みんなの展示場」で音樂會が開催されたのですが、いつもの土曜日の半日仕事の後に行つたら既に終了してをり、打ち上げのお酒だけ飮んで歸つてくるといふ情けない次第でした。
五月十三日。散髪。
五月十九日。この少し前に、有效期限が新しくなつたクレジットカードが送られてきたので、携帶電話料をクレジットカードで拂つてゐる僕は、何か手續きをしなければならないのだらうか?と思ひ、この日携帶電話のお店に行つてみました。しかし、クレジットカードの番號が變らない限りは特に手續きは必要ないさうで、受付のお孃さんに少し笑はれてしまひました。電車賃を損しましたが、まあ疑問點が解消されたので良かつたです。
五月二十日。この日も母と妹と部屋の片付け。その後、飮みに行きました。
五月二十一日。何とかがんばつて早起きして、金環日蝕を見ました。我が立川は曇つてゐて、絶好のコンディションとは言ひかねましたが、それでも雲と日蝕眼鏡越しに圓形の金環を見ることが出來ました。不思議な感動を覺えました。
五月二十七日。五月二十二日に東京スカイツリーが開業となり、そこからふと思ひ出した僕はこの日、千葉ポートタワーに行つてみました。大學生の頃、僕は千葉にゐました。ですから現地に着く迄の道程で僕は懐かしさを感じました。地下鐵東西線が地上に出たところで渡る橋、總武線西千葉驛からちらりと見える母校など、覺えのある風景に再會出來ました。
千葉ポートタワーも初めて行く譯ではなく、確かその學生だつた頃一囘行つたやうな記憶があります。パンフレットを見ると塔の高さは125.2メートルとのことで、東京スカイツリーの634メートルには遠く及びません。それでも地上113メートルの展望室からの眺めはなかなかでしたし、遠くもやの向かうにその東京スカイツリーも見ることが出來ました。
こんな風にいろいろとあつた五月ですが、案外自分の爲に割ける時間が少なかつた爲、少々悶々としてゐたのも事實です。特に題詠百首がほとんど進まなくなつた上に、情熱も涸れてきてしまひました。良くないことです。また今年の五月は天候が不順で、 寒氣の侵入による突風・豪雨・落雷・雹の被害が各地でありました。非常に憂鬱でした。
※以下は例によつて、日付と、實際にその歌を詠んだ日とが必ずしも一致してをりません。