Mac miniユーザーの初音ミク導入日記

初音ミク イメージ畫像

第1章 知識もスペックもお金も足りないぞの卷

初音ミクとは?

クリプトン・フューチャー・メディア株式會社が販賣する音樂ソフト。ヤマハ株式會社が開發した音聲合成技術VOCALOID2エンジンを用ゐ、假想のヴォーカリストキャラクター「初音ミク」に歌詞を伴つた歌を歌はせることが出來る(音聲ライブラリの原音は聲優の藤田咲さんが擔當)。

元來は音樂ソフトだが、KEIさんによるパッケージイラストがイラストレーター・立體造形作家・映像作家など、幅廣いクリエーター層を刺激し、初音ミクはヴォーカルシミュレーターとして使用されるだけではなく、樣々な二次創作物作製のきつかけとなり、ヴァーチャルアイドル的に親しまれるやうになつた。

2007年12月31日

忘年會の歸り、友人某のそそのかしにより、「DTMマガジン1月号増刊 CV01初音ミク」(寺島情報企画)を買ふ。家に歸り、パッケージを開いて、動作環境を確認。

●對應OS:Windows Vista/XP

…ほら、やつぱりね。現在のところの僕のパソコン、Mac miniのOSは、Mac OS X 10.4.11。また、CPUはG4。この環境ぢや、體驗版を起動することさへ、出來はしないんだ。

クリエイターならMac。そんな神話は、もうとつくの昔に崩れ去つてしまつてゐる。今や、クリエイターへの衝撃は、Windowsの世界からもたらされることのはうが多いんぢやないだらうか。かの有名なペイントツール・SAIにしたつて、Windows世界のものだ。

悲しくなるとともに、これからの出費のことを考へて、大晦日だといふのにめちやめちや憂鬱になつた。

2008年1月1日

何といふこともないお正月、Amazonと給料袋を見比べる。ここは一發、アレを買ふしかないかも知れないな。

2008年1月5日

深夜、アレ、つまりMac上でWindowsを使ふことの出來るエミュレータソフト・VirtualPCを探して、インターネット(主にAmazon)を彷徨。状況は絶望的だ。VirtualPC7+WindowsXPは、G4クラスだと遲くて使ひ物にならないらしい。しかし、新しいパソコンを買ふ金もないぞ。

ブラウザを眺め乍らつい口をついて出た一言―「俺、何やつてんだらう」。全く、友人某はこんなに金のかかる道に俺をけしかけて、一體どうしようといふのだ?何だか今日程、自分がMacユーザーなのが、恨めしく思へたことはない。

2008年1月6日

一念發起、今日は買物をした。まづは、電器店にて、WindowsXP。25,000圓なり。

また、Amazonで、VirtualPC7をおさへた(マーケットプレイス出品の中古品)。24,000圓なり。

合はせて5萬圓近い出費、動いてくれよ、初音ミク…。

2008年1月8日

VirtualPC7が屆いたので、いろいろなインストール作業を行つた。畫面上に出る案内に從つて、WindowsXPのインストール迄、特に問題も無く完了した。作業完了迄4時間程かかつてしまつたが。やはり、OSのインストールといふのは、それなりに大變なものである。

ムック本についてゐた初音ミクの體驗版インストールも無事完了。しかし、實際にエディタを起動してみると、機械のスペック不足の爲か、ブツブツと音が切れてしまひ、スムーズに再生されない。これでは使ひ物にならないやうな氣がする。

1音だけの短いフレーズを作つてWAVEファイルデータに書き出ししてみた。ファイルは、無事Mac OSで聞くことが出來た。これなら、GaregeBand上に音聲を持つて行くことが簡單に出來る、といふめどが立ち、この點では一安心。しばらくは、小さなフレーズを作つて、書き出しして確認、といふ細かい遊び方しか出來ないだらう。

Mac mini上でWindowsXPが動いてゐるといふ光景は、不氣味でなほかつ感動的だけれど、やはり荷が勝ちすぎてゐる感はある。新しいマシンを買ふ?いやいやそんなお金はないぞ。ともあれ、今日は疲れた。XPのユーザー登録もしなくては。

2008年1月9日

朝自轉車で會社に向かつて走り乍ら、新しいマシンについて考へた。要するに、Intel Macを手に入れれば、事態は打開出來る筈だ。現在賣られてゐるマシンは皆Intel Macだから、その點何を選んでも構はない。今ある舊式のと合はせて、Mac miniを2臺積むのはどうか、と思つたが、iBookで作業して無線LANで送るといふ方法もあることを思ひ出す。やれやれ、お金もないのに、何を考へてゐるんだか。

歸つてから、少し初音ミク作業。GarageBandでもともと作つておいた、KRAFTWERKのComputer Worldをコピーしたオケ(歌なし演奏)に乘せる爲のフレーズを作る。歌唱に表現力を持たせる爲に、エディタでは樣々なパラメータが用意されてゐるのだが、マシンのスペック不足/使ひ方がよく判らないといふ理由で、作製したフレーズは全くの「素歌」状態。しかし、それでも、人間が歌つてゐるやうには聞こえる。流石によく出來てゐると感心する。

2008年1月11日

10日、仕事から歸つて來て、眠氣でダウン。日付が變はる頃目が覺めた。おもむろにPCの電源を投入し、初音ミク・GarageBand作業を行ふ。

初音ミク、ささやかなフレーズを作る分には、作業に少々慣れてきた氣がする。フレーズが出來たらWAVEファイルに書き出しし、Finder上で開いてみて、OKならばGarageBand上のリアル音源トラックにドラッグ+ドロップ。このやうな作業で、ミクの聲をオケに乘せることが出來る。簡單だ。

やはりネックは、VirtualPC+WindowsXPの組み合はせがとても遲いところだ。先にも書いたとほり、今やつてゐるのはKRAFTWERKのComputer Worldのコピーで、ミクに歌つてもらふのはほんのわづかなフレーズだからあまり問題はないけれども、もつと表情のある長いフレーズを歌はせる爲にはやはりこの環境では辛さうだ。新しい機械のことが、また頭をよぎる…。

曲、そろそろ仕上げに入りたい。

2008年1月12日

電器店に行き、機械を見る。Mac miniが、やはり魅力的である。がんばれば、買へなくもなささう。まだ少し躊躇するけど、導入を前向きに檢討してみるとしようか。

2008年1月13日

樂曲の微調整を行ひ、とりあへず完成といふことにする。GaregeBandでは、メニューから「iTunesに書き出し」を選ぶと、樂曲データをまとめて、iTunes用の書類(AIFFファイル)に書き出してくれる。さらにこれを、mp3 encoderという變換ソフトを使つて、mp3ファイルにした。mp3 encoderは、確かvectorからダウンロードしたと思ふのだが、結構前から重寶してゐるユーティリティだ。しかし實はこれMacOS 9用、つまりClassic環境でしか使へない。

鳴海さんに教へていただいたサイト、My Soundユーザースペースにユーザー登録し、樂曲をアップした。後から氣がついたのだが、このサービスは「音樂好きの爲のSNS(ソーシャルネットワークサービス)」のやうなものらしい。JASRACデータベースに登録されてゐる曲なら、カバー曲でも投稿してよい、といふ、何とも有難いサイトである。ただ、認證(著作權クリアの爲の?)にやや時間がかかる爲、アップした曲を直ちに皆さんに聽いていただく譯にはいかないやうだ。ここはしばらく待つしかない。

第2章 ニューマシンとはじめての版權ものの卷

2008年1月14日

つひに買つてしまつた。Intel Core 2 Duoプロセッサ搭載のMac mini(の安いはう)。およそ8万圓なり。

Windowsが使へることを、一應お店の人に確認した。さあ、これで何とかなるだらうか。

2008年1月17日

Mac mini(新)は、まだ箱を開けてもゐない。新しい機械を使ひはじめるときには、慣れたMacであつても、判らないことがあつたり、トラブルが起きたりするので、休日の時間のあるときに設置しようと思つてゐるからだ。

そこで今日から考へを變へて、初音ミクのイラスト、所謂「版權もの」イラストを描きはじめることにした。とはいつても手元に初音ミクの製品版がある譯ではないので、作畫の參考資料は例のムック「DTMマガジン1月号増刊 CV01初音ミク」(寺島情報企画)によることにする。この僕が描くのだから、胸は削り、頭身を下がり目にする方針で。

やつてみて、このお繪描きが、非常に樂しいことに氣づいた。ミクのコスチュームは複雜で、いつも水着みたいな簡單な服しか描かない僕にとつては、描くのがとても大變なのだが。しかし、それを自分で解釋していくことが面白いし、また、そのことを通してキャラクターに近づいていける感じがしてゐる(これは思ひ込みか勘違ひかも知れない)。二次創作の面白みはここにあつたのかと、ものすごく遲まき乍らの感心をしてゐるところだ。 逆に言ふと、これに夢中になりすぎて、機械の設置を忘れてしまふのも困るな。週末、がんばらう。

2008年1月19日

有難いことに、本棚から一萬圓札が發掘された。そこで電器店に行き「キャラクター・ボーカル・シリーズ02 鏡音リン・レン」を買つてきた。初音ミクでなくこちらにしたのにはいくつか理由があつて、1パッケージにキャラクター二人分でお得感があること(セコい)、キャラクター設定年齡やお尻の小ささのことを考慮するとこちらのはうが僕向きな感じがすること、僕が作ってきた歌を歌はせるなら男聲があつたはうが好都合なこと、などがその理由に擧げられる。

これ迄の買物で電器店のポイントが少々貯まつてゐたので、實賣價格15,750圓のところ、およそ6,000圓の出費で購入することが出來た。

部屋に歸り、Mac miniの箱を開けた。結線から機械の立ち上げ迄、ここ迄は慣れたMacのことだから特に問題もなく濟む。次はWindows XPのインストールだけど、ここで失敗した。この機械でWindowsを走らせる爲にはBoot Campといふ技術(詳細がよく判らないので、今のところ技術としか言ひやうがない)を使ふのだが、Boot Campのユーティリティを起動してみると「まづマニュアルをプリントしてください」といつたやうなメッセージが出てきた。今、僕の部屋はとつ散らかつてゐてプリンタを使へるやうな状況ではないので、まあ何とかなるだらう、と輕い氣持で受け流して作業してゐたら、Windowsのインストールが途中で(青い畫面で)停止してしまつた。再起動しても、ドライブに入つたままのインストールディスクから讀み出してくるものだから、また青い畫面になつてしまふ。ヤバい無限ループだ、どうしたものだらうか、とかなり焦る。思案の後、禁斷のコマンド+オプション+P+Rの直後にマウスボタンを押し續けることにより、なんとかWindowsのインストールディスクがドライブから吐き出され、Mac OSが立ち上がつた。

再度Boot Campのユーティリティを起動して、どうしたものかと途方に暮れる。やがて、プリントのオプションとして、データをPDFに書き出せることが判り、それでマニュアルをPDF化して讀んでみた。すると確かに重要なことが書いてあつた。

Windowsのインストール中、青い畫面で、ファイルシステムの選擇を訊ねられたら「NTSF」か「FAT」を選ばなければならないらしい。僕は適當に「現在のファイルシステムをそのまま使用(變更なし)」を選擇してゐた。これがいけなかつたやうだ。もう一度、はじめからやり直す。今度は「FAT」にしたら、無事青い畫面から黒い畫面、そしてWindowsらしい畫面へ。1時間もかからず、インストールは無事終了する。

續いて鏡音リン・レンをインストール、これもすんなり終る。これ迄の擧動から、VirtualPC7+Windows XPの環境より(當り前といへば當り前だが)ずつと速さうなことは見えてゐた。ボーカロイドのエディタを起動し、適當なフレーズを作つて聞いてみる。音は全く途切れない。よし、もうこれで大丈夫だ。

ここからMac OSに戻るにはどうすればいいか?先ほどのマニュアルPDFから、再起動時にオプションキーを押せば起動システムを選擇出來る、といふことを既に學んでゐた(本當はもつと便利な方法がありさうなのだが、この段階では調べきれてゐない)。Windowsで再起動を選び、オプションキーを押してほんのしばらく待つてゐると、畫面に二つのハードディスクの繪が現れた。Mac OSの方のハードディスクをクリックしたら、Mac OSで機械が立ち上がつた。これで、一應の切り替へも出來る譯だ。

マニュアルを先に讀んでおけばもつとスムーズにいけた筈だが、結局ここ迄の作業で4時間程を消費する。新Macはここで消して、結線を舊Macに戻した。それにしても新しいMac、本當にWindows機になりきつてしまふので、とても面白い。

教訓。マニュアルはよく讀まう。

2008年1月20日

舊Macの設定やアプリケーションなどを新Macに移行することが出來るらしいので、近々Fire Wireのケーブルを買つてこようと思ふ。

もし新Macで申し分ない作業環境が作れたら、舊Macは職場にもつていかうか、とも思つてゐたのだが、僕はイラストの仕上げにPhotoshop 3.0.5J(!)を使つてゐるので、OS 9を走らせられるClassic環境は手放せない。新Macでは、Classic環境は使へないさうだ。結局、2臺とも部屋に置いて、作業によつて使ひ分けていくことになりさう。いちいち線を繋ぎ變へるのは少し面倒臭いけれども。

2008年1月21日

眞冬の日曜日とはいへ、6時間も椅子に座つたままイラストを描き續けてゐた昨日は、心身に惡かつたのではないかと反省した。

そこで今日は、短歌を詠み、天てれの録畫を見てから(ただし先週の分)作畫にかかることにした。

それにしてもミクのコスチュームはディテールがものすごい。作業が全然はかどらない。これの原畫を描かれたKEIさん、そしてインスピレーションを受けた數多の「繪師」の皆さんの苦勞が偲ばれる。本當に、僕は生ぬるいイラスト愛好家だつたのだ。

MySoundから、樂曲公開不許可の聯絡が來た。自分で譯した日本語の歌詞を乘せたのがいけなかつた。データは取り下げ、樂曲はお藏入りに。これは、オリジナル曲で勝負をかけろ、といふお告げなのだらう。イラストのはうを仕上げたら、新Macを立ち上げ、鏡音レン君に歌つてもらはう。

2008年1月22日

ミクの腕カバー(といふのかな)に、コンソールみたいなものがついてゐるでせう。あれを描畫するかどうかで迷つてゐる、とても面倒臭さうだから。しかしあの部分にもミクらしさの一端が備はつてゐる譯で、どうしたものか。

作畫、ArtRageでの作業を終へ、Photoshopでの仕上げ段階に入つてゐる。とはいへまだ先は長さう。ArtRage、僕はインターネットでダウンロード購入したんだけど、この間電器店に行つたらパッケージとして賣られてゐるのを見かけた。おすすめのソフトです。畫面デザインが獨特で、慣れる迄に少々時間がかかるけれども。

昨日の樂曲公開不許可によつて、案外落ち込んでゐることに氣づいた。新しい曲を作る爲には、少し手順を考へないと。

…上記迄は、會社の休み時間に書いたもの。結局イラストは強引に完成といふことにしてアップした、細部を表現しきれてゐないけれど、まあいいや。さあ、今度こそ本當に、音樂(と短歌)だ。

第3章 電子少年少女、起動!の卷

2008年1月24日(深夜)

新Macのセットアップは全て濟んだやうな書きぶりだつたが、實はまだインターネットへの接續に成功してゐなかつた。四苦八苦してゐるうち、舊Macとの結線の繋ぎかへを2囘程行つたところで、ISPからいただいたアカウントの入力をミスしてゐたことに氣づく。舊Macのアカウントをメモして、新Macに正しく入力したら、無事接續に成功した。

今度は新MacをWindowsに切り替へて接續設定だ、と思つたら、Windowsが起動した直後に「ユーザー登録してください」みたいなメッセージが現れた。さうだよね、了解ですと思ひ乍ら住所等を入力していく。やがて「インターネットに接續してゐます…」のやうなメッセージが現れ、當然接續には失敗。その結果出てきた選擇肢で「後ほど登録します」を選んだら、なんとログアウトしやがつた!このボロ機械め!インターネットに接續されてゐないのは判つてゐるから、その設定をしようとしてゐるのに!

その後、ログインしようとしても、全然上手くいかない。そもそもはじめに出てくる「ユーザー登録しますか Y/N」でノーを選ぶとそこで直ちにログインがはねられる。一體どうしろといふのだ?

何しろ突然起きた現象なので對處方法が判らない。Windowsに詳しい人なら何か技を知つてゐるのかも知れないが、Windows初心者の僕にはどうにも對策が浮かばない。仕方がないので、安直な方法だが、Windowsをインストールし直すことにした。Mac OSに戻り、Boot CampでWindows用パーティションを削除、そして再設定。あらためてWindowsのインストール作業を行ふ。これで都合三度目なので、インストール自體はごくすんなりと終る。アカウントのメモを參照しつつ、インターネット設定をしたら、無事接續されるやうになつた。すかさずユーザー登録を終らせる。これで一安心、といつたところか。

餘談だが、Windows XP付屬のInternet Explorer 6で自分のサイトのイラストページを見てみたら、何だかガタガタで、少しやるせなくなつた。

Windowsの再インストールによつて失はれた鏡音リン・レンも、インストールし直す。ついでに少しフレーズ作製をしてみた。ただの素歌だと、音にばらつきがあるやうな感じがした。これは、原音の不備であるといふよりも、音節によつては聞き取りにくいものがある、といふことなのだらう。また各音にポルタメントが自動的にかかつて、これが音のつながりを言葉として聞かせてくれる上で有效なのだが、逆にいふと言葉を切りたいところでは不自然に感じられる。この状態から、音符長や各種パラメータを調節して、自然な歌唱に近づけていくことが、ボーカロイド操作の醍醐味なのだらう。面倒臭さうな面もあるけれど、僕もがんばつてみよう。

2008年1月25日

ボーカロイドエディタをいぢつてゐるうち、この作業、實はマウスよりペンタブレット操作のはうが向いてゐるのでは?と思ひついた。特に畫面下部のパラメーター調整をするグラフを書き換へるには有效さうだ。早速、今イラスト用に使つてゐるWACOMのペンタブレットのドライバーを、Windows XPにインストールしてみる。

實際やつてみると―これは、グラフィックソフトにも言へることだけれど―ペンタブレットに向いてゐる操作、向いてゐない操作があることが判つた。僕の場合は、メニューをペンタブレットで操ることは難しい。逆に意外なことに、ピアノロールでの音符入力が、ペンタブレットを使ふことによつてかなり高速化されることが判つた。畫面下部のパラメーター・グラフの書き換えは、變更するパラメーターによつてペンタブレットの向き不向きがあるやうだ。音量操作のDYN(ダイナミクス)パラメーターなどは、ペンタブレットでざつくりと「描いて」いくのも面白いかも知れない。

ペンタブレットが使へるやうになつたので、例のペイントツールSAIの體驗版をダウンロードし、インストールしてみる…おお、やはり、なんと素晴らしいソフトなのだ!いや今は、こちらより、音樂だったか…。

2008年1月26日

オリジナル曲をやる、とか言つておき乍ら、GarageBandでKRAFTWERKのComputer Loveのオケを作つてゐたのだが、友人某から「何か細野晴臣さんの曲を」といふ指令が入る。そこで突如方針轉換、細野さんの「夢見る約束」をやつてみることに決定した。

偉さうに書いてきたけれども、實は僕は音感がさう鋭いはうぢやない。だから、すごくカッコいいギターソロが入つてゐる曲(Spiral LifeのDream all dayとか)は、僕にはコピー出來ない…。コピー作業も、iTunesとGarageBandを同時に開き、曲を1小節聽いては考へてGarageBand上で音を作り、また1小節聽き…と、やたらと地味なものになる。それでも、この1ヶ月間で、スキルはそれなりにアップしてゐるやうだ。

それにしても、細野さんの曲つて、珍妙な轉調が多くて難しい。KRAFTWERKの曲は2コードぐらゐなのにどんどん盛り上がつてくるものがあつたりして、それも驚きだけれど、細野さんの曲は、こんなに變な轉調があるのに、聽いてゐる分には素直な歌に聞こえるのだから、こちらもまた別の意味で驚きだ。

などと考へ乍ら、オケのはうは八割方出來た。これは鏡音リンちやんに歌つてもらはう。歌入れは、また明日に。

2008年1月27日

新Macで鏡音リンちやんを操り、歌のフレーズを用意した。GEN(ジェンダーファクター)を小さめにしたら、相當ロリつぽい聲になつてしまつたけど、まあこれも味だらう。WAVEデータに書き出しして、ファイルをUSBメモリーにコピーする。何故さうしたのかといふと、GarageBandのオケデータは相變はらず舊Macのはうで作つてゐるので、ファイルを移動する必要があつたのだ。ここが少々不安だつた。USBメモリーはいつもMacで使つてゐるものなので、Windows環境下でマウントされるかどうか…。しかし、これは取り越し苦勞だつたやうで、新MacにUSBメモリーを挿したら、ごく普通にマウントされ、データのコピーも出來た。何だ、心配する必要はなかつたのだ。よかつた。

餘談だが、新MacにはUSBコネクタが4穴ある(舊Macには2穴)。この差が案外、有難い。ハブをつけ變へしたりしなくても濟むからだ。

歌のフレーズをGarageBandに取り込み、樂曲の微調整へ。以前書いたのと同じ手順で、iTuneに書き出しし、MP3データへと變換して、MySoundへアップ。さあ、今度の樂曲の公開許可は果たして降りるのだらうか?

インデックスに戻る