酒井景二朗が作つた音樂

歌が下手なのは仕樣です。なんつつて。

このページでは、僕が作つた音樂を掲載していきます。とはいへ、1曲作るだけでえらく時間がかかるので、ここはあまり更新しないと思ひますが…。

※お聽きになる前には、音量に充分ご注意ください。


五芒星」(mp3ファイル、およそ4.5メガバイト、再生時間4分38秒)

〈歌詞〉
迷路の庭で見つけた花の 色や形はありふれてて
それなのに世紀の末をたしなめるやうに香るのさ

勇氣の司? それを追ふ羽根は もうとつくに失はれたつてのに
たつた一言を待つてゐる 遠い星の彼方からの

もしも世が世ならこの僕も 飛んでいく飛行機械に夢を託して
何度でも言ふ「走れ! 走れ!」つて 今 風を呼び

謎をいくつ解いてみたところで たつた獨人ぢや意味無いだらう?
むしろ滑走路上の曼荼羅にこそ恥を知るがいい

菩薩の名前? それはいつでも僕の罪とともにあるから
たつた一言で傳へたい 遠い星の彼方に迄

その名「零」を「メビウス」と讀み替へて 血まみれの頁開く前に「飛べ!」
もう一度言ふ 俺の名は「未來」なんかぢやない 今 風を呼び

呆れるやうな色の服着て 少ない金で喰ひつないで
砂に堕ち肩叩き合つて笑つた日は忘れないでゐて
小さな驛を後に殘して 僕は短い旅に出るけど
たつた一言置いていくよ 遠い星に捧げる爲
別に意味なんか知つちやゐないさ… でもそれでいいのさ

ちよつと言ひ譯:テクノなオケは割とよく出來たと思ひますが、いかんせん歌が下手です。なほこれは拙のブログ「F.S.D.」2006年5月4日の書き込みで公開濟みです。歌詞の表記は、この度變更しました。


星の王子樣」(mp3ファイル、およそ4メガバイト、再生時間4分6秒)

〈歌詞〉
僕らが待ち焦がれた未來は こんなに血染めのものだつたつてのかい?
濁りを消しても涙は涙 どうしやうもないけれど
無節操に噛み付く愚かさで 救へる物などありはしないだらうさ
むしろ今こそ「キツネを探せ」! 約束の砂漠で

千年も萬年も續くものなんてありはしないなんて思ひ込んでたけど例へばこの僕が
千年も萬年も昔の命から進化してこの場所にゐることだつてある種の奇跡だらう

さあ 行くよ 僕が僕に會ふ場所へ そつと命の水を舐めに行く

運命を塗りつぶすブラシが ほつぺたかすつても氣にしないやうな
君の勇氣に乘じていかう これからも二人で

千年も萬年も續く悲しみを拭い去るその術の何ものさへ持たない僕たちが
千年も萬年もシカトする態度で今一瞬に燃え立つ血をかき分けイバラの道を行く

さあ 行くよ 僕が僕に會ふ場所へ そつと命の水を舐めに行く

屹度もう一度君に會ひに行く

ちよつと言ひ譯:MO裝置の内藏マイクに思ひきり口を近づけて歌つたところ、息を拾つてしまひ、非常に聽きづらい物になつてしまひました。歌自體が下手なのは言はずもがな。


ブーゲンビリア・ループスター」(mp3ファイル、およそ3.5メガバイト、再生時間3分48秒)

〈歌詞〉
歩いていく 僕はまたもつと遠く迄
歩いていく もしくはずつと近く迄
判つてゐたこと 氣づいてゐたこと
胸の奧にそつと しまひ込んで

歩いていく 時にはふざけた態度で
歩いていく 時には泣いたりし乍ら
言へなかつたこと 悔しかつたこと
胸の奧でそつと 噛み殺して

淋しい奴だつて言ひたけれぁ言はしておくさ
でも僕にも朝はくるんだらう 多分いつの日か

世間は甘くはない それは知つてゐるつもり
だけど僕は見ない聞かない ただ歩いていくだけ

歩いていく 湧き立つディラックの海へ
歩いていく 靜かなコーネルの箱へ
大好きなものに 大好きな人に
何度でも出會ふ 遠い道を

ちよつと言ひ譯:歌つてゐるのは鏡音レン君です。ディラックは物理學者ポール・ディラック、コーネルは美術家ジョゼフ・コーネルのことです。


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